日誌

9限目の教室 自分のための『ストラップ』作り

 10月13日(木)5,6限、越生町で家具工房「woodworks季の木(ときのき)」を経営されている村田英樹様に来校していただきました。

 村田様のお店は1本の木から切り出した無垢の木を使用しているため、木そのものの温もりや優しさが感じられる家具を製作されています。

 今回、村田様から普段家具製作で使われている木を提供していただき、ストラップ作りを白梅館にて行いました。

 まずは「木と出会う」ことから始まりました。堅いものや軽いもの等、木によって性質が違うものの中から自分の気に入ったものを1つ選び、村田様の指示のもと作業を開始しました。

 

「木に愛着が湧く」ように、始めは粗いやすりから入り、仕上げは細かいやすりを使い時間をかけてやすり掛けを行いました。やすりを掛けた分、触るとすべすべになっていくことが感じられ、長い時間やすりがけしている生徒も見受けられました。

休み時間を経て、仕上げに入りました。木の表面に思い思いの絵を書き、仕上げは布に油をつけ磨き、最後に皮ヒモをつけて完成です。

時間ギリギリまで生徒は精力的に「自分のためのストラップ」作りに励んでいました。

作り終わってすぐ筆箱などに取り付けている生徒が見受けられました。自分で作ったストラップに愛着が湧いたのだと思います。

 

 

 村田様は高校卒業後、一度就職をしましたが、手に職をつけるため高等技術専門校に入学しました。そこで木の良さに気づき現在の職業につながっています。

 「今やりたいことが見つからなくても、『転機はいつか必ずくる』という思いで学校生活を大事に過ごして欲しい」という村田様のメッセージが込められた話を最後にしていただき終了となりました。

 

 

 今回のストラップ作りを通して、1つの木片がたくさん手をかけた分、愛着がわき価値が変わってくることに気づいたと思います。

 高校生活で多くの経験をし、自身を磨いていくことで自分自身の価値が上がっていくよう日々努力して欲しいです。

 

 生徒全員分の材料や、村田様ご自身が現在使用されている機材を持ってきていただいて今回のストラップ作りが実現しました。この日のために事前に何度か来校し企画作りから携わっていただいた村田様、お忙しい中本当にありがとうございました。